ひとりごと

つきみおが長文でひとりごとを言います

ひとりごと日記

4/11
疲れると、甘えた声を出してしまって恥ずかしい。こんな人間だったのだろうか。ここ最近の日記を振り返ってみると、「疲れた」という一言から始まるものばかりである。毎日疲れている、というよりはむしろ疲れているときには、それを言葉にして吐き出したいのだ。疲れていると言いたいし、優しくされたいし、褒められたいし、認められたいし、好かれたい。そう思うたびに、すぐさまそういう気持ちをボコボコに殴る言葉が無限に湧き上がって来て、自分に対して言いたいことを言えない自分が自分の中に取り残されてしまう。こんなにずっと頭の中でしゃべり続けているのに、どうしていつも「また何も言えなかった」と思いながら生きているんだろう。何もうまく言えないという気持ちが、言いたいことの上をすり抜けていく無駄な言葉を無限に吐き出させる。第一、本当は言いたいことなんてきっとなくて、ただ「何かを言いたい」という願いだけがあって、その「何か」に当たる部分を「言いたいこと」と名づけているだけなんだろう。頭部のない怪物のように、目的をもがれた願いだけがある。


疲れている。不安である。何かが足りないと思うとき、その何かとは何なのかと考えるのではなく、何かが足りない自分とは何なのかと考えてしまうところが、私に何かが不足し続けている原因ではないか、と考えている私はやはり何かが足りないままだ。自分の中のことしか考えられない。一瞬、興味を惹かれて自分の外のことを考えられるような気がしても、その「外」がすぐまた「中」に反転してしまう。目を瞑ったまま世界を見ようともがいている、目の開け方がわからない。不安なのは瞼の裏側の暗闇以外何も見えないからだ。