ひとりごと

つきみおが長文でひとりごとを言います

日記(週末後追い覚書)

12/23,24
・土曜日、不動産屋めぐり
悪あがきの不動産屋めぐりをした。1件目、若いお兄ちゃんの営業さんにさまざまなエリアの紹介をしてもらう。仕事や私生活の話をしながら話を進める友達営業スタイル。こういう生活をしているこういう仕事の人はこういう家探しをするという今後の彼のサンプルの一つになるかと思いできるだけお答えした。時々先輩と思われるものすごく胡散臭い感じの営業さんが現れて声をかけてくれて、ホストのヘルプ?と思った。千葉の方をお薦めしていただいた。たしかに今の会社のまま続けるならいつか千葉に引っ越すだろう。営業って話すの上手いな〜すげ〜。2件目、さっきの人とは打って変わってなんだかオラオラした態度の大きいおじさん営業。最初はえぇ…と思っていたが、見つけてくる物件が見たことのないものばかりで、これまた結局のところいい営業さんだなあという感じであった。最終的な候補地が治安的にイマイチかつそれほど安くならなかったので結局引っ越さない方がいいっすねという話になり終わった。なんだったんだろう。はじめて町屋駅というところに降りた。東京にも人が暮らす街はあるんだな。私と全く違う場所で全く違う育ち方をした人たち。ちょっと興味がある。日も暮れたので、最後少しお買い物をして帰ることにする。最近服装の好みが過渡期でなにが似合うのかよくわからなくなっている。試着してみたら、自分の顔が不細工すぎて洋服どころではなかった。がっかりして店を出た。
・日曜日、優しいスピッツ(かけこみ)
クリスマスイブなので優しいスピッツを観に行くことにした。本当は土曜日に行くつもりだったのだけど、不動産屋という喫緊の用事を土曜に持ってきたかったので日曜にした。京急本線はいいところだあ〜と呑気にしていたら途中で違う方に分岐する電車に乗ってしまっており、30分以上時間を食ってしまった。途中、日本語勉強途中ですという感じの女の子に電車を聞かれたりなどした。フランスにいた時の私もこんな感じだったかな。もう少し愛想良かったけどね。辛抱強くフランス語で対応してくれたフランス人みんなに今もすごく感謝している。道中、電車のあたたかい日向の席でフェイクファーを聴いていた。冬の日向みたいなスピッツ。冬の日向でうつらうつらしながら見る夢のような、寒くてやわらかなスピッツ
何にも食べていなかったので、着いてからどうしてもカフェに入りたくて、大急ぎでお店に入った。入ってみたらとても古いお店で洒落っ気もなくて、だけどとてもよい雰囲気の喫茶店だった。店主のおじいさんがソウルミュージックを口ずさんでいた。いきなり入ってきて「お食事ってどれくらいで出てきますか?」などと大変失礼なことを言ってしまったのに、「時間ないの?」と急いでナポリタンを作ってくれた。私はケチャップ味のスパゲッティが苦手なのだけど喫茶店ナポリタンというものに興味があって、食べてみたらとっても美味しかった。焦がして作るのが大事なんだなあと思った。帰るとき、どこいくの?と聴かれたので映画ですと答えた。なんの映画?と聴かれて、照れながらスピッツのことを話した。常連さんのような初老のおふたりが、スピッツ?僕が30代の頃だよ!それをこんな若いお嬢さんが?と全然嫌味ではない感じでおっしゃったので、ふっふっふっそうなんですよ〜こんな若いお嬢さんがスピッツのこと大好きなんですよ〜んふふ、ふっふっ、、、とにこにこ(にやにや?)しながらお店をあとにした。いってらっしゃい、と言ってもらった。優しいスピッツの会場はジャック&ベティという古びた映画館で、非常に趣があった。閉館の危機に晒されているらしく、その中で優しいスピッツを上映すると決めた経緯があるのだなあと思うと、映画ビジネスってどうなってるんだろうなあ〜と気になった。小さなシアターで、首をやや痛くしながら観た。この映画絶対テツヤ贔屓してるって〜テツヤキャンペーンしてるって〜。かっこよかったなあ。あとスピッツの事務所オシャレだなあ内装〜。そういえば、優しいスピッツで夕焼けをはじめて聴いたのだった。初期の頃のスピッツは生きるということが汚れることであるということにある種の怒りを持っていたように思うし、潔白になれないまま潔白への憧れを捨てきれずにいた結果の倒錯があったと思うけど、あるときから「汚れてもいい」ということを言うようになった。ボロボロになる前に死にたいのではなくて、ボロボロになってでも生きていきたいと言うようになった。私はボロボロになる前に死にたいと言う僕の甘さを愛してもいるけど、汚れてもいいと言ってくれるスピッツがいてよかったと思う。あと、この曲も自己言及的だなあと思ってもいて、最初の「たとえば夕焼けみたいな 盛りの野良猫みたいな」は過去の歌の引用で、この自分で自分を引用しながら自分の世界を織り直していく感じがすごく好きなのだ。スピッツはずっとひとつの世界について語っていると理解していて、その同じ世界に日がのぼり日が沈み季節が巡っていくように変化していくところが好きだなあと思いながら聴いている。
上映が終わって、ずっとお話ししてみたかったフォロワーさんがいらしているようだったのでお声がけした。とても聡明な仕方でお話をされる方だった。私の日本語が下手すぎて「は〜わわわ大好きらぶです!やば!」レベル以上のことをなにも言えなかったかもしれないけど、スピッツの音楽についていつもつぶやいているようなことをいっぱいお話しして、これはまさに私の夢見ていたスピッツ好きな人との交流だ!!!現実になるなんて!!!と感激した。はぁ〜もっとスピッツのこと考えたい。もっといろんな聴き方をして、いろんな角度からスピッツのことを考えたい。楽しかった。