ひとりごと

つきみおが長文でひとりごとを言います

あとだし日記(主に愚痴)

 
9/25
会社の納会があった。夜景の綺麗なホテルでバイキングだった。私のテーブルには女性陣が集まっていたのだけど、さあ乾杯して料理取りにいこうとしたところで強い陽キャの先輩が料理を手分けして持ってこよう!と言いだし、怒涛の勢いで気配りを開始した。私は自分の食べたかったパンとかぼちゃサラダをたっぷり自分の皿によそう代わりに社長の席に取り分けた料理を持っていくことになった。パンとかぼちゃサラダはだれも持ってきてくれず、売り切れていた。たぶん、うちの会社以外だったらこういう所作は正解なのだろうが、うちの会社の唯一の取柄はそういったことを全く気にせず各々が好きなタイミングで自分の好きなように一人でご飯を食べたりするところなので、周りの人は基本的に彼女の動きにやや引き気味だった。しかし彼女は自分の行動が正しいと信じて疑わないようで、まあいいんだけどね…いいんだけど、私は自分の食べたいものを食べたい分だけ自分のペースで食べたかった。ただそれだけです。会社の人と大勢でにこにこと食事をすることは決してつまらないことではないのだが、私はもう何もかも一人でやることがデフォルトになってしまっているため、いつもと違う勝手に心が追いつかず、取り残されていることをごまかすためにひたすらグラスに口をつけ食べ物を口に運び「お酒を楽しんでいますご飯を楽しんでいます」という仕草をするしかなく、そしていつも飲みすぎ、食べ過ぎるのであった。お酒が強いように見えますか?違うんだなこれが。会話に入れなくても流れに乗れなくても一緒に楽しんでいるふりをすることに精を出しているが、周囲から見たらあるいはそのムーブですら浮いているのかもしれない。
翌日も仕事なのに二次会にまで行ってしまった。二次会のラウンジ?は本当に眺めが良くて、まあ一人じゃこの眺めはさすがに見れないかもと思うと、スーパーの安売りで高級フルーツを買った時のような満足感があった。集団行動の経験のストックである。この二次会は逆になかなか楽しくて、年も近く勉強してきたことも近い女の子たちと、学生時代の話や今の仕事に就いた経緯の話などをした。二次会の落ち着いた空気の中で好きな話をする、ということが可能なのであればそれは割と好ましいことなのだが、当然二次会に参加するには一次会を経ないといけないわけで、まあ一次会といっても私がお金出すわけじゃないしね。これで自費だったら絶対参加しないよ。ちょっといいホテル、泊まりたいなと思った。でも一緒に泊まりたい人がだれもいない。誰かと一緒にいたいけど誰でもいいわけじゃなくってね。
帰り道、会社の中でも有名なめんどくさいおじさんと一緒になってしまい、なぜかひたすらいじり・かわいがりに見せかけた罵倒を受け続けた。まあ罵倒といっても「話がまとまってない、まどろっこしい、要点を得ない、そんなに言わなくてもわかる」という自分で死ぬほど自覚していることだったので「はは、そうですよね~まあでもあなたがわかったと思っていることと私が言いたいことが本当に同じとは限らないしわかったつもりになって誤解が生じるよりはめんどくさいくらい言った方がいいかとおもって~はは」というまどろっこしい返しと共に笑って流したが、一緒にいた二人は完全に引いていて、自分が笑って流したことは、自分にとってよくても周りにとってはよくないかもしれない、という当たり前すぎることを思った。私がこのおじさんからめんどくさいいじりを受け続けているのは、私がへにゃへにゃしていて自信なさげでバカ素直で言い返したりしなそうな若くて地味な女だからなんだろうなと思うと吐き気がする。そんな方法でしかコミュニケーションがとれず、そしてそのコミュニケーションが何も成功していないことに気付きもしないまま人生の後半に差し掛かってしまった哀れな中年。自分より弱い存在を前にした時に無意識のうちに自分の中に生じてしまう優越感と加虐欲求に気付きもしないまま死んでいく惨めなオスだ。
 
9/26
二日酔いを回避するために家に帰ってから為し得るすべてのことを為した。水を大量に飲みヘパリーゼを飲み眠り、酔いの波が引いたタイミングを見計らってメイクを落としてコンタクトを外し、水を大量に飲みまた眠った。ぼちぼち酔いが収まってきたというところで早朝にシャワーを浴びた。その結果、二日酔いはしなかったが絶望的な睡眠不足には陥った。その日は厄介でめんどくさい外出の仕事があって、でも逆にオフィスでデスクワークだったら寝ていたかもしれないと思うとラッキーだった。自分の受け持っている仕事の現地下見をしたのだが、一人で行くつもりがたまたま先輩も来てくれることになった。それはとても心強くていいことだったのだけど、私のやろうとしたことなどをすべて先輩がやってしまい、私は人よりも色々なことが遅くてまどろっこしいので、一対一ならそれでも成立するのに、こちら側にもう一人いてしまうともうその人がすべてをやってしまい、私ならそこもう少し確認したいのにということも「もういいでしょ?」という空気に押されて言いだせず、自分の情けなさとうまくいかなさにがっかりした。はやく仕事をすませるのは大事なことだけど、その仕事の担当で責任を負うのは私なのであって、しかもはじめてのことなのであって、そうやって全部やられてしまうとなんだかとてもモヤモヤする。多少うまくいかなかったりへたくそな段どりであっても、やってみてねと見守ってくれる上司のもとでいつも働いている(気がする)ので、私は先輩になったらあんまり後輩のやってることに口出ししないでいようと思うけど、それだけでは学びもないので、うーん人の上に立つって難しいことだね。